ドライマウス・口内炎(こうないえん)
ドライマウス(口腔乾燥症、こうくうかんそうしょう)
ドライマウス(口腔乾燥症、こうくうかんそうしょう)とは
ドライマウス(口腔乾燥症)とは唾液が少なくなり、口の中がかわく病気で、何らかの原因によって唾液が出にくくなったりお口の中が乾燥して、様々な症状を生じることをいいます。 患者さんの大半は50~70台の女性ですが、最近では40台以下の若い女性にも急増しています。不規則な生活も関係があるようです。
ドライマウスの症状 チェック!
下記、該当症状にチェックをしてください。
乾いたものが食べにくい | 話の途中でのどがつまり、話を続けにくい | ||
口内炎などができやすい | むし歯や歯周病になりやすい | ||
入れ歯が落ちやすい | 味がわからなくなる時がある | ||
口臭が気になる |
2個以上チェックのあった方は
⇒ ドライマウスの疑いがあります。歯科医院へのご相談をおすすめします。
ドライマウスはなぜ起こる?
ではなぜドライマウスが起こるのでしょう。次のような原因が考えられています。
ドライマウスになる原因

1.口呼吸(くちこきゅう、鼻でなく口で息をすること)
2.精神的ストレス
3.薬の副作用(降圧剤、抗うつ剤、鎮痛剤、制吐剤など)
4.糖尿病
5.腎不全などの腎臓の病気
6.加齢による唾液分泌量の減少
7.シェーグレン症候群
ドライマウスに関連して
「シェーグレン症候群」
という病気が注目されています 「シェーグレン症候群」とは涙腺や唾液腺を侵す自己免疫疾患で、その症状は目が乾く、口が渇く、耳下腺の腫れの繰り返し、リウマチ様関節炎などがあります。中年の女性に多く見られ、唾液量の低下によりむし歯の増加が見られます。
☆自己免疫疾患とは本来は細菌・ウイルス・腫瘍などの自己と異なる異物を認識し排除するための役割を持つ免疫系が、自分自身の正常な細胞や組織に対してまで過剰に反応し攻撃を加えてしまうことで症状をおこす疾患のことです。
ドライマウスの予防法
1.よく咬んで食べる
2.リラックスする、ストレスをためない
3.規則正しい生活をする
4.部屋の湿度に気を配る
5.唾液が出る食品を食べる
6.レモンや梅干しは食べなくても実物や写真を見るだけで唾液が出ます
7.唾液分泌マッサージ(詳しくは下記)をする
8.鼻呼吸テープを寝ている時にする
唾液分泌マッサージ

食後や寝る前にうがいをして、まず口の中を潤しましょう。薬局で売っている保湿ジェルを片方の手の人差し指か中指につけましょう。頬の内側をその保湿ジェルをつけた指で、耳たぶの下の頬骨のでっぱりの内側を、ゆっくりとやさしく10回程度マッサージしてみましょう。反対側の手は頬の外側を軽く押さえてください。(右の写真参照)指が唾液でしめってくるのがわかると思います。反対側も同じ様にマッサージしましょう。
ドライマウスの治療法
1.対症療法・・・人工唾液や保湿ジェルを用います
2.薬物療法・・・唾液分泌促進剤の服用
3.筋機能療法
4.鼻呼吸テープ
5.唾液分泌マッサージ
口内炎(こうないえん)
口内炎の原因
1.口の中が不衛生
2.治療した歯のかぶせがあわない
3.ウイルスや細菌感染
4.鼻が悪くて口呼吸している
5.入れ歯があたる
6.疲労、免疫力の低下
7.薬の副作用
※また最近では妊娠や生理、ダイエットなどでビタミンのバランスが崩れやすく、子育ての悩みなどのストレスも影響し20~30代の女性に比較的できやすいと言われています。
口内炎の予防法
1.十分な睡眠をとる
2.バランスよくビタミンをとる
3.寝る前に丁寧に歯を磨く
4.口を閉じて鼻で呼吸をする
口内炎になってしまったら

ほおっておいても7~14日でなおりますが、早く治したい方、痛みがひどい方は上記の予防法と以下の方法を試してみましょう。それでも駄目な場合は歯科医院に行きましょう。
1.刺激の少ないうがい薬でうがいする
2.酒、たばこ、辛い物、熱い物などの刺激物を避ける
3.水分を多く取る
4.歯科医院に行く
口内炎の治療法

①副腎皮質ホルモン(ステロイド)を含んだ口内炎用の軟膏
この軟膏を1日に1~4回患部に指か綿棒で塗ります。

口内炎や口角炎に効くビタミン

口内炎や唇の端にできる口角炎(こうかくえん)にはビタミンB2が効くと言われています。ビタミンB2は豚肉や納豆、アーモンド、鮭(さけ)、レバーなどに多く含まれています。あるいはビタミンB群を含んだサプリメント(右写真)なども効果的です。